さて、実際にNPMを把握していくに当たって、何より大事なのが、実際に行われている具体的な施策である。


これこそが、行政書士試験対策にもつながるものであるし、実際に試験に出題される可能性を検討するに当たって、外してはならない項目になっていくと思われるのだ。


NPMについては、前回までの背景等で多少はご理解いただけているだろうということを前提に進めていくので、この回から読まれた方には、やや分かりにくい内容になっているかもしれない。

そのような方は、前回までのNPMに関するブログに戻って読んでいただけると有難い。



◆前回までのおさらい◆


新しい行政手法【NPM】

近年の行政サービスの歴史【NPMについて…②】



さて、話を元に戻すことにする。


具体的に図を書いていくほうが分かりやすいだろう。


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NPM・・・・・・・・・市場メカニズム活用

            規制緩和/構造改革特区/バウチャー制度PFI

            /市場化テスト/指定管理者制度


       ・・・・顧客主義

            公会計改革ISO9001・14001

           /エージェンシー制度(独立行政法人


       ・・・・業績・成果主義

            政策評価/バランス・スコアカード


       ・・・・ヒエラルキー簡素化


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上の図を見ていただきたい。


NPMは、行政を民間に委託することによるメリットを期待して実施されようとしているものである。

なので、そのポイントとして4点が上がってくる。

その4点の具体化されているものが、その下に書かかれている制度等の項目になってくる。



【市場メカニズム活用】に注目していただきたい。

民間で活用されている構造を、行政にも活用していくことの具体化が、その下に書かれている、


規制緩和/構造改革特区/バウチャー制度/PFI/市場化テスト/指定管理者制度


になってくる。


そのように他の項目も見てもらいたい。



4点目として書かれているヒエラルキー簡素化であるが、ヒエラルキーというのは、階層・階級と言う意味であり、行政組織の簡素化という風に見てもらえればいいだろう。




各項目の詳細及び、これらの項目の関連性、どういう点からこういった項目が挙がってくるか等については、また次回以降、それぞれに注目して書いていこうと思うので、今回は具体的な重要項目だけをピックアップするだけに留めておくことにする。


ちなみに、赤字が☆☆☆で、赤太字が☆☆☆☆、赤太字下線が☆☆☆☆☆として、重要度をあらわしている。


気になる項目、一般教養テキスト等で良く見かける項目等もあるだろうが、こういう関連性の元にあるのだと言うことを知った上で調べていってもらうと、少しはつながりが見えてくるのではないだろうか。



次回はこれらの項目の中から、重要度の高い順に項目一つ一つをピックアップして見ていきたいと思う。