タイトルを見て、『ん??』と思う人も多いだろう。

おそらく、昨年の今頃の私なら、そのように思っていたに違いない言葉である。


NPMとは、【ニュー・パブリック・マネジメント】の略である。


それは、これまでの行政が様々な問題を抱えてしまい、そのままでは維持しきれなくなったことにより、新たに生まれてきた考え方である。


要は、民間の経営手法を導入することにより、これまでの破綻しそうな行政を安定したものに取り戻そうとする政策なのである。


民間の経営手法とは、以下のようなものが挙げられる。



・顧客主義、住民志向

・業績主義、成果志向

・市場メカニズムの活用(政策立案部門と執行部門の分離を含む。)

・公会計政策(複式簿記・発生主義会計の導入等)

・行政組織のフラット化、分権化



これらの手法を行政にも取り入れて行こうとするのもである。



こういったNPMの考え方は、近年、諸外国において取り入れられ、一定の成果を上げているそうだ。


日本もいいところは諸外国からどんどん学び、より発展して欲しいものである。



さて、どうして今まで、これらの内容を書き述べたかと言うと、こういった考え方の行政答申が、



≪地方分権改革推進会議最終報告≫



に、詳しく記されているのである。


そして、その最終報告は、行政書士試験の一般教養分野を勉強していく上で、非常に役に立つ部分なのである。


何がどのように役に立つか…



それは、次回から数回に分けて、書いて行きたいと思う。